食品製造に携わる方や食品を管理する立場の方には、既に馴染みの言葉となりつつある「フードセーフティ(Food Safety)」。それは、<偶発的な異物混入>を防止するための取り組みのこと。
具体的には、品質管理体制の見直しや従業員教育の徹底、また必要に応じてISO 22000、HACCPなどの食品安全マネジメントを導入するなど、製造・供給プロセスにおいて安全を確保するための対策を指します。
近年、悲しいことに食品製造工場における異物混入事件が頻発しております。中でも、従業員による<意図的な異物混入(食品テロ)>は、食品の安全を脅かす事件として大きく報道されることも少なくありません。これにより、消費者が食品製造業界へ向ける目はより厳しさを増してきているのです。そのため、食品製造に携わる方々の間において「フードディフェンス(Food Defense)」は、悪意ある混入から食品を守るためのキーワードとして、徐々に広がりを見せております。